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8/11~8/14 南アルプス縦走 4日目  

午前3時、聖平小屋にて。
外は豪雨。

もう一度言う。
豪雨。
ゲリラ豪雨と言われる、バケツをひっくり返したような物凄い雨。
そして・・・
雨具は車の中。

絶体絶命じゃん。
冗談じゃなく、これじゃ聖岳に登るどころか下山もできない・・・
霧や小雨ならまだ決断できるけどこれ強行すると確実に低体温になって命に関わる危険なやつだね。

当初予定では午前3時半に聖平小屋を出発、午前5時に小聖岳山頂でご来光、6時半前に聖岳山頂、8時半には聖平に戻る予定でした。
そして聖平小屋からバスが来る聖沢登山口まではコースタイム4時間45分。
コースタイム通りで行くとバスに間に合わないのでペースを上げてぎりぎり13時につく予定でした。

・・・そして雨は降り続け5時20分。
雨がついに止んだ所で電波が届くところまで一旦移動し決断を迫られました・・・

そして下した決断は!

スピードハイクで8時半までに聖岳往復し13時のバスまでに気合で下山。
コースタイムの2/3で行かないと確実に間に合わないが、己の体力を信じるしかない!
レーダーを見ると豪雨を降らせた積乱雲は一旦はなれ、次の積乱雲の発生はまだなさそう。
ってことで、5時20分過ぎ、デジイチもミラーレスも小屋に置いてカメラはスマホだけ。
最低限の荷物を持って聖岳のスピードハイクに挑みます。
(今回の軌跡は最後に)

聖平小屋から山頂までは単純標高差800m弱、コースタイム2時間50分。
このコースタイム内で山頂往復っていうのもなかなかハードル高いけど荷物は最小限だしアドレナリン全開で足の痛みもないしすこぶる快調!

まず薊畑分岐まで11分で到着。コースタイムの半分以下。
DSC_1270.jpg

写真撮影も殆どせずに黙々と登ります。
この時はとにかく早く山頂に登ることを最優先してました(`・ω・´)
だってバスに間に合わないと駐車場まで3時間以上未舗装の道を歩かないといけないのよ・・・
まだ稜線なら気持ちがいいんだろうけど、道路を3時間も歩きたくない・・・

スタートして40分、5時59分に小聖岳(2,662m)登頂~
DSC_1271.jpg
が、聖岳山頂はまだ350mほど登らないといけない。
しかもここから先地図に危険マークがある痩せ尾根歩きになります。

ここは慎重に進んでクリアすると、いよいよ聖岳への直登が始まります!
ガスってるけど関係ない!まずは山頂タッチするぞ~
DSC_1273.jpg

おぉ、青空が見えてきた!
雲の上に出そう!
DSC_1274.jpg

そして6時34分、やったぞ聖岳山頂!
ちょうど雲の層をぶち抜いたみたい。見事な青空!
これまでの足の疲労に怪我、雨具ナシという最悪の条件の中、コースタイムの2/5で来れた達成感。
これを表現するにはズバリこれでしょう。
DSC_1279.jpg
雄叫びポーズ!
まじで叫びたかった。

山頂では4時前に山頂諦めようと思うと伝えたパーティーがいて、登ってきたんだ!とびっくり。
そして雨具ナシと伝え更にびっくり(笑)
雄叫び写真はそのパーティーに撮ってもらいました(≧∇≦)

山頂の向こうには赤石岳!
向こうのほうが標高高いので頭が結構見えてますね。
左奥のは仙丈ケ岳?
DSC_1282.jpg

振り返ると光岳っぽい山と奥にでっかい積乱雲。
早朝の豪雨は積乱雲だったのかな。
DSC_1291.jpg
ゆっくりしたいんだけど時間ないので山頂滞在は15分ほど。
聖岳を一気に降りていきます。

痩せ尾根地帯を再び歩きます。
ここは走らず確実に行くよ~
DSC_1293.jpg

3時半に出発してた別のパーティーと小聖岳で追いつき、少し雑談。
振り返ると聖岳が見えそうで見えない・・・
ちょっと待ってみたんだけどダメそうなのでここは我慢して降りよう。
DSC_1296.jpg

これはマルバダケブキの群落かな?
7月下旬ごろだったら黄色い花で埋め尽くされてたかも。
でもトリカブトやアザミ、ミヤマアキノキリンソウっぽい花も咲いていてなかなかいい感じでしたよ。
DSC_1297.jpg

8時半目標だったけど7時52分に無事聖平小屋まで戻ってきました。
何だかんだで当初予定のスケジュールまで調整できた!
お腹減ったなぁ~でも山小屋はこの時間片づけで忙しいし小屋が提供する食事できないよな~なんて考えてると管理人さんから
「お疲れ!何か食べていくかい!」と言われ思わず食べる!と即答。
500円(聖平小屋の食事は他山小屋の食事の中では群を抜いて安い)の中華丼をがっつきました。
DSC03235.jpg
その間、別の高齢の管理人さんと楽しいおしゃべりタイム。
南アルプスの魅力や思いをその方にぶつけるとまたここに泊まってくださいね!と言ってくれました。

8時35分、下山開始。
DSC03236.jpg
下山しようとテン場を歩いていると先ほどの管理人さんが気をつけて~と大声を出して手を振ってくれました。
いいねぇ、こういう出会い。
思わず涙が出そうでした。
(ブログ書いてる今も思い出して思わず涙が出てきました)

さてこの先は下り一辺倒と思ってたけど結構登りもあるようでなかなか大変そう。
最初は涸れた沢の近くを通りながら歩いていきます。
歩いてるといつの間にか沢には水が流れてました。
DSC03242.jpg

予想に反して青空が広がり始めました。
やっぱり登ってよかった!
ご褒美のように感じました。
DSC03243.jpg

おっと、橋が壊れてる。
この少し先に新しい橋がありそこを渡ります。
DSC03247.jpg

渡った先は急登が待ってました・・・
もう体力ゲージ0ですぜ、カンベンしてくれ・・・
DSC03249.jpg
振り返るとこんな感じ~

この後は延々とトラバース。
しかも結構危ない。
小屋から先の地図見てなくて、危ないな~と思って地図を開くとやっぱり危険マークありました。
いやぁここは予習してなかった(笑)
DSC03253.jpg

トラバースの途中に慰霊碑がありました。
ちなみに上を見ると奥聖岳と東聖岳っぽい稜線がありましたよ~
DSC03255.jpg

慰霊碑の先はこんな大岸壁。
さっきまであの沢に沿って歩いてたのかな?
結構登ったような気がすると思ってたけどこんなに標高差あったんだ~
DSC03256.jpg

そしてこの先は丸太障害がたくさん。
雨で濡れててとにかく滑る!
左は崖!危ないって!
DSC03260.jpg

でもご褒美。
聖岳がはっきりと見えました。
うんうん、よくがんばったぞ。
DSC03261.jpg

登山道を少し外れたところにある展望台からは聖岳と2つの大きな滝が。
大迫力ですわ!
DSC03263.jpg

トラバースは延々と続きます。
標高全然落ちない!
小屋からの単純標高差は1,100mくらいなのにコースタイム5時間ほどなのも納得です。

ところどころ木々の隙間にお花が咲いてたので休憩がてら撮影~
DSC03267.jpg

って、ここ完全に崩れた跡じゃん。
危ないトラバース延々と続くから集中力切らさないようにしないと(`・ω・´)
DSC03272.jpg

そして唐突に出てきた吊り橋。
・・・こいつ、動くぞ!
DSC03273.jpg
今までのつり橋の中で一番揺れた。
怖いって。

橋を越えてしばらく進むとここに来て下り一辺倒になってきました。
地図を見るとトラバースはこの辺りで終わりみたい。
DSC03275.jpg

標識なかったけどこの辺りが乗越かな?
標高2,011m。1時間半歩いて200mしか下ってない!
DSC03276.jpg
ここで少し休憩してバスに間に合うか確認。
今のペースだと12時半から40分くらいに下山できそうなので間に合いそうかな。

ここから聖沢吊橋まで標高差600mを一気に下っていきます。
この下りはしんどい。
疲れ足に響くぜ~

あれ、こんなところに車輪?
昔の林業の名残なのかな?
DSC03280.jpg

地図上で造林小屋跡って付近まで下ってきました。
さっきのはやっぱり林業で使用していたものだったのかな。
DSC03283.jpg

ここからの下りがまた凄い急降下。
歩き方間違えると一発で膝壊しそう・・・
一日目より荷物は軽くなってるけどそれでも北アルプスより5kg近く重いから足へのダメージがかなりきました。
DSC03286.jpg

乗越から50分ほどで無事聖沢大橋に到着!
ザックを降ろして休憩~
ここで急降下は一旦終わり。たくさんの人たちが休憩してましたよ。
DSC03287.jpg

ここから先はまたまたトラバース。
地図で歩きやすいって書いてた気がするけど結構危ないじゃん。
(トラバースが落ち着いたところで地図見たら歩きやすいトラバースの手前に注意記載がありました・・・)

デコボコの橋。左は崖だし落石発生しまくってるなこれ。
DSC03289.jpg

危ないところを抜けると地図どおり歩きやすいトラバースに。
ここまで来れば少し安心。あとは熊さえ出会わなければオッケー!
DSC03294.jpg

最後のきつい下りを一気に抜けると・・・
聖沢登山口に無事下山!
DSC03301_2016083020075250c.jpg
時刻は11時50分。バスに余裕で間に合う♪

この後隠れて着替えをし、服を乾かしてるとバスがやってきました。
あれに乗って沼平まで戻るぞ~
DSC03304_20160830200753f7b.jpg

13時にバスは出発し40分ごろに無事沼平に帰還。
8日間に及ぶ長い長い登山は無事何事もなく終わりました。
DSC03314.jpg
この時は感動に浸る余裕はなくてとにかく風呂入って汗流したかったのと少し昼寝したい欲求のほうが勝ってました。
近くの白樺荘で温泉に浸かり、あとは再び800kmの道のりをひたすら走るだけ。

ちなみに今いるところは静岡市なんだけど、同じ静岡市にある静岡駅まで75kmほどありました。
同じ市なのに遠すぎやないですか?
DSC_1307.jpg

あとはひたすら高速を走り、翌15日12時に無事北九州へ帰還しました。
(実は結婚式の打ち合わせで昼には戻りたかったの)

今回8日間という長い日程だったけど、体力的にも精神的にも、そして判断力も鍛えられました。
これまでの経験を全て出し切った集大成の登山になったと思います。
旅にトラブルは付き物だけど、それもいい思い出になりますね~

今回3年分くらいの遠征を一気にやってしまい、軽く燃え尽きちゃったので次の遠征は全くの未定。
とはいえ次の目標は決めています。
いつになるか分からないけど、焦らずじっくり登っていこうと思います♪

最後に最終日の軌跡~
160814-3_201608302000133fa.gif

長いトラバースで標高がなかなか落ちず精神的に疲れました。
160814-1_20160830200011991.jpg


[edit]

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この記事に対するコメント

スリルと感動の北・南アルプス山登りレポ、読み終わりました❗️
最後までハラハラしながら、無事帰って来いよ〜〜(帰って来てるって)(≧∇≦)
お疲れ様でした、成長されたふぃず
ランドさんにカンパーイです‼️
けいこたんは怖くてなかなか読み進められないみたいです^_^

じゅんパパ #- | URL | 2016/08/31 12:33 * edit *

お疲れ様でした。

こんばんは
行ったことないので、コメしにくいのですが…
良く歩いてるなあ!と感嘆!!
前半の北アルプスの緊張感、後半の体力勝負の山歩き。素晴らしい感動が伝わってきました。
濃密な8日間の遠征でしたね。
カッパ忘れの時は顔が青ざめたことと思いますが、天が味方してくれたようですね。
とにかく御無事で何より(私なら遭難間違いなし)^^;

ポンちゃん #I4t1ZHtI | URL | 2016/08/31 21:19 * edit *

Re: お疲れ様でした。

遅くなりましたがおはようございます!

7日目あたりから足がかなりダメージ蓄積してるなと感じました。
さすがに8日間連続は辛いですね(´・ω・`)
でも集大成に相応しい素晴らしい山行だったと思います。

最終日は本当にどうしようか迷ったところでしたが、結果的に良い方向にいったので安堵しました。
次は無いようにしないと(´・ω・`)

> こんばんは
> 行ったことないので、コメしにくいのですが…
> 良く歩いてるなあ!と感嘆!!
> 前半の北アルプスの緊張感、後半の体力勝負の山歩き。素晴らしい感動が伝わってきました。
> 濃密な8日間の遠征でしたね。
> カッパ忘れの時は顔が青ざめたことと思いますが、天が味方してくれたようですね。
> とにかく御無事で何より(私なら遭難間違いなし)^^;

ふぃずランド #- | URL | 2016/09/06 09:30 * edit *

Re: タイトルなし

遅くなりました・・・おはようございます!

ふふり、なかなか怖いところ満載ですよね。
でもその分登り甲斐のある素晴らしい山域でした!
感動しっぱなしの8日間、なんだかあっという間ですね。
あれから1ヶ月が経とう炉しますが、写真を見てるといろんなことを思い出します。
またいつか行ってみたいですね!

> スリルと感動の北・南アルプス山登りレポ、読み終わりました❗️
> 最後までハラハラしながら、無事帰って来いよ〜〜(帰って来てるって)(≧∇≦)
> お疲れ様でした、成長されたふぃず
> ランドさんにカンパーイです‼️
> けいこたんは怖くてなかなか読み進められないみたいです^_^

ふぃずランド #- | URL | 2016/09/06 09:33 * edit *

さらにこんばんは

お疲れ様でした!!
おかえりなさい!
素晴らしい感動をありがとうございました。
しかしまあ、いろいろ怖かったです。よくぞご無事にお帰りでした。
よかった、よかったです。(#^.^#)
心に残る山行だったことでしょう。

最後に質問です。
素晴らしい遠征を、わかりやすく臨場感あふれる記事で読ませていただきましたが、写真の選別から記事を書くことまで、大変ではありませんでしたか?すべておうちに帰ってからの作業だったのでしょうか。
ハラハラ、ドキドキ、わくわくと、リアリティを感じる記事でした。(^-^)

けいこたん #JgsEm/fE | URL | 2016/09/06 20:50 * edit *

Re: さらにこんばんは

またまたこんばんは!

最終日はこれまた悩みに悩んだ2時間からスタートしました・・・
猛烈な雨音で目が覚めたときはもう終わった・・・マジでどうしようと何度ため息をついたことか。
そして雨が上がってからの再起、自分で言うのもなんですが一つのドラマのようでした。
人とのふれあいもとても暖かく、きつかったけど登ってよかったと思えた山行でした♪
聖岳の登りだけならTJARの選手と少しは張り合えたかな?(笑)

写真の選別から記事まで書くのかなーり大変ですよ~
本当はきちんと自分が見た景色を再現するべく写真の色味や明るさなど弄ってからアップしたかったのですが、去年以上の写真枚数だったので手抜きでそのままアップしてます(笑)
家の額縁に飾るやつはしっかりレタッチするかも~

あ、家のモニタ壊れちゃったので買い換えました。
今回は写真編集に適したモニタ買ったので編集作業が捗りそう~

ちなみに今回動画を全6時間くらい撮ってます。
結婚式が終わってからまったり編集しようかな~と思います♪
ま、結婚式が終わってからも大イベントは続きますが(`・ω・´)b

> お疲れ様でした!!
> おかえりなさい!
> 素晴らしい感動をありがとうございました。
> しかしまあ、いろいろ怖かったです。よくぞご無事にお帰りでした。
> よかった、よかったです。(#^.^#)
> 心に残る山行だったことでしょう。
>
> 最後に質問です。
> 素晴らしい遠征を、わかりやすく臨場感あふれる記事で読ませていただきましたが、写真の選別から記事を書くことまで、大変ではありませんでしたか?すべておうちに帰ってからの作業だったのでしょうか。
> ハラハラ、ドキドキ、わくわくと、リアリティを感じる記事でした。(^-^)

ふぃずランド #- | URL | 2016/09/06 22:46 * edit *

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